2025
05.05

第1章:弘法大師・空海24歳の書

第1章

弘法大師・空海24歳の書 (延暦16年:797年)

真言宗 妙楽寺について

妙楽寺は、福井県小浜市野代に位置する高野山真言宗の寺院です。この寺院は、岩屋山を山号とし、本尊は千手観音菩薩です。 妙楽寺の創建は719年(養老3年)に遡り、行基菩薩が自ら彫った二十四面千手観音像を岩窟に安置したことが始まりとされています。その後、797年(延暦16年)に空海が金堂を建立し、寺院としての形が整えられました。山門は1777年(安永6年)に再建されたものになります。北陸三十三ヵ所観音霊場第3番札所、若狭三十三ヵ所観音霊場第18番札所になります。

妙楽寺の本堂は、鎌倉時代末期に建立されたとされ、重要文化財に指定されています。内部には厨子があり、厨子の銘文から1296年(永仁4年)の建立と考えられています。本堂は寄棟造りで、桧皮葺の屋根を持ち、福井県最古の寺院本堂建築の遺構として貴重な存在です。また、本尊の二十四面千手観音像も重要文化財であり、平安時代中期に制作されたものになります。


『延暦16年 桓武帝 弘法大師 御年二十四若州岩屋山妙楽寺金堂御建立之棟札直筆六字名号也』木版摺:巻菱湖記念時代館蔵

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