2025
05.05
高野山雲海

文字の国 ― 日本の文字の風景 空海の庫を開く

はじめに

― はじめに ―

● 時空を超えて現存する墨宝・史料の存在意義

古来より日本人は多種の文字で森羅万象の事象を生紙 (和紙)・筆・墨・硯などを媒体として五感を通して表現し、文字の文化を引き継いできました。時空を超えて現存する墨宝・史料は各々の存在意義があり、過去から現代、現代から未来へ文字の文化遺産を引き継いでいく事により、次世代の人々が新しい創造的な世界を切り開いていく何らかのキッカケの一端になるとの思いから、弘法大師・空海 御生誕1250年(2023年) / 御入定1200年(2034年) 企画として、『文字の国 ― 日本の文字の風景 空海の庫を開く』と題し、長期企画の複数巻での刊行を実施いたします。巻菱湖記念時代館監修・株式会社 創三舎・株式会社 養玲社の合同企画事業として書籍をメインとし、WEBなどからも文字文化遺産を発信してまいります。書籍版とWEB版は、掲載内容が異なりますので、併せてご覧いただければと思います。

また、WEB版は、順次掲載を進めてまいります。

● 編集、制作に関して

記載内容に関しては、使用した先行文献が100年程前の文献も多数あり、また、裏取りが完全でない場合もあることを踏まえ、現在の見解や表記名が異なる箇所があるかとは思いますが、予めご了承ください。

制作・発信に際しての私共の主要目的は、『文字文化・歴史・観光を主軸として、100年先の日本の未来を切り開いていくキッカケづくり』になります。これは、編集代表の磯島瑛俊の強い思いからであり、それが企画のテーマとなり発信内容へと繋がっております。

また編集に際して、基本、時系列での内容となっておりますが、一部前後・重複する箇所があるかとは思いますが、予めご了承ください。

【特記事項】
〇 掲載品タイトルに際しては、基本、各所蔵館のタイトルに準じております。
〇 観光紹介に使用している写真は、基本、磯島瑛俊が家族旅行において撮影したものを使用しております。
〇 掲載品に所蔵先が不明記のものは、個人蔵品または、巻菱湖記念時代館蔵品となります。
〇 掲載している古い写真(絵葉書)は、100年程前(大正・昭和初期)の物を使用しております。
〇 このサイトの全画像および全内容を無断で使用、転載、複製することはできません。(使用希望の場合は、巻菱湖記念時代館までご相談ください)

● 巻菱湖記念時代館について

巻菱湖記念時代館は、江戸時代後期に『唐様』第一の書家として名を揚げた巻菱湖、その巻菱湖の書を中心に、奈良時代から明治時代頃までの『日本の書』と『江戸の書』を発信している文字の博物館になります。巻菱湖と親交のあった文人の書や奈良・平安期の写経、弘法大師・空海に関する資料など、当館厳選の書をお楽しみいただけます。2004年3月に巻菱湖記念館として開館し、2009年10月に巻菱湖記念時代館と改称いたしました。2019年12月までは、新潟が生んだ江戸幕末の書家・巻菱湖と江戸時代後期の人物の書を中心に、日本の書をテーマに沿って年9回から3回ほど入替展示をしておりましたが、その後はコロナ感染症対策などの関係から、完全予約制の1日1団体様(個人でも可)限定の特別観覧展示にて対応をしております。

また、2024年より当館独自の文字文化デジタルアーカイブス(japamo)事業を立ち上げ、当館と国立博物館所蔵の奈良時代から明治時代頃までの書をご覧いただき、文字の歴史と各時代の書を楽しみ、学んでいただける準備を進めております。一般閲覧は2027年秋を目指しており、順次登録点数を増やしていく予定で、最終登録点数は、5,000点以上を見込んでおります。


巻菱湖記念時代館 :https://maki-ryouko.jp/
株式会社 創三舎:https://kanban-81.net/

著作権 © 2025 空海の庫を開く. 無断使用・転載・複製を禁じます。

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